銀座を題材にした物語 その5

銀座を題材にしたドラマ(2)

黒革の手帖(1982年版)

『松本清張の黒革の手帖』は、テレビ朝日系で全6回の連続ドラマとして放映されました。平均視聴率17.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。放映期間は1982年1月4日~2月8日。

銀座の三ツ星レストラン

キャスト

  • 原口 元子 - 山本陽子
  • 安島 富夫 - 田村正和
  • 山田 波子 - 萬田久子
  • 村井 亨 - 井上孝雄
  • 長谷川 庄治 - 小沢栄太郎
  • 中岡 市子 - 渡辺美佐子
  • 島崎 すみ江 - 吉行和子
  • 梅村 キク - 北城真記子
  • 川原弁護士 - 川合伸旺
  • 田部 - 宮口二朗
  • 里子 - 野平ゆき
  • 明美 - 松原留美子
  • 潤子 - 黒田福美
  • 和江 - 森田理恵
  • ナレーター - 中江真司
  • 岩村 叡子 - 白川由美
  • 橋田 常雄 - ハナ肇
  • 楢林 謙治 - 三國連太郎

スタッフ

  • 脚本 - 服部佳
  • 音楽 - 坂田晃一
  • 演出 - 山内和郎
  • プロデューサー - 備前島文夫、佐々木孟
  • 制作 - 松竹

1996年版

黒革の手帖(1996年版)

1996年12月7日、テレビ朝日系の「土曜ワイド劇場」枠で放映されたました。視聴率は18.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

キャスト
  • 原口 元子 - 浅野ゆう子
  • 楢林 謙治 - 平幹二朗
  • 安島 富夫 - 美木良介
  • 山田 波子 - 田中美奈子
  • 橋田 常雄 - ケーシー高峰
  • 中岡 市子 - 山口果林
  • 島崎 すみ江 - 秋本奈緒美
  • 高橋 - 藤田敏八
  • 村井 亨 - 石丸謙二郎
  • 滝川 - 不破万作
  • 長谷川 庄治 - 久米明
スタッフ
  • 脚本 - 金子成人
  • 演出 - 長尾啓司
  • 制作 - テレビ朝日、レオナ、霧企画

2004年版

黒革の手帖(2004年版)

テレビ朝日系の「テレビ朝日開局45周年企画」の「木曜ドラマ」枠で放送されました(全7回)。第22回ATP賞最優秀賞(ドラマ部門)受賞作品。現在はDVD化されていて、原作から脚色がなされています。この2004年版は米倉涼子、釈由美子ら個性的なタレントも多数出演しています。なお、10月21日に放送される予定だった第2回の放送分は、プロ野球日本選手権シリーズ(西武×中日)の中継が「報道ステーション」の放送時間帯まで食い込んでしまい、次の週に順延されましたが、この措置に視聴者からのクレームが殺到したそうです。平均視聴率は15%前後、最終回視聴率は17.7%(瞬間最高視聴率は23.2%)を記録しました。また、ラストは原作とは異なります。初回視聴率はこの枠の中では「歴代4位」の高視聴率でした。

当初は黒木瞳・深田恭子の主演で、2時間の単発ドラマとして企画されていましたが、テレビ朝日側からの要請でキャスティングを変更しての連続ドラマとなりました。このドラマが好調だったことから、放映が始まってほどなく「米倉と松本清張の3部作」という企画が持ち上がり、同じ枠で「松本清張 けものみち」「松本清張・最終章 わるいやつら」が制作されることになりました。

ストーリー

銀行員・原口元子は勤務先の銀行から1億2000万円を横領する。元子は架空名義預金者のリストが記された黒革の手帖と引き換えに、銀行に横領を不問に付させることに成功する。やがて、銀座の老舗クラブ「燭台」のママ・岩村叡子のもとで銀座での生き方のイロハを学んだ元子は横領した金を元手に、銀座に「カルネ」(仏:carnet 手帖)という名のクラブを開く・・・。

キャスト
  • 原口 元子 - 米倉涼子:元は「東林銀行」北口支店の冴えないベテラン女子行員として勤務、10年間で400万円を貯金する一方、夜はクラブ「燭台」でアルバイトをしていた。無感動で単調なOL生活から脱却するため、勤務先の架空口座の存在を知り、架空名義預金者(=脱税者)の全リストを写し取った黒革の手帖を武器に大金を横領する。そして1年足らずで、銀座7丁目WATER TOWERビル3Fにクラブ「Carnet(カルネ、フランス語で「手帖」の意味)」をオープンし、様々な人間を利用し、格も名前も銀座一と言われる老舗クラブ 「RODAN(ロダン)」のママにまでのし上がる。銀座では「絶対誰の囲い物にならない」「絶対一生誰も愛さない」を信条としている。母は脳梗塞で京都の病院に入院中(昏睡状態)。元子は未だに、男に依存しながら生きてきた母を軽蔑している。
  • 安島 富夫 - 仲村トオル:群馬に選挙区がある民政党の江口衆議院議員の公設秘書。江口急死後、未亡人をおしのけて地盤を継いで立候補(長谷川の後援を得ており、政界進出を計画)。のちに伽耶子と政略結婚する。母一人子一人で育った(母は故人)。クールで飄々としているが、実は元子との恋と野心との狭間で悩んでいる。
  • 山田 波子 - 釈由美子:神戸生まれ(劇中は関西弁)。23歳。元子に拾われ、クラブ「カルネ」のホステスとして勤務して店のナンバーワンになるも恩を忘れて元子に反旗を翻し、「カルネ」の上階(5F)にクラブ「バーデンバーデン」を開店するも元子の策略によって失敗に終わる。天使の顔をした悪女。甘え上手・世渡り上手なブリっ子。非常に執念深い女。一見天真爛漫に見えても、天性の色気で男を翻弄してしまう。楢林のお気に入り。
  • 中岡 市子 - 室井滋 :「楢林美容外科クリニック」婦長(楢林の長年の愛人)。私共々20年間、楢林のために全てを捧げ尽くしてきた献身的な女。私生活は地味。根暗で気弱。他人からの優しさに非常に弱い。再三の忠告を無視して楢林が自分を捨てて波子に走ったことに激怒し、元子に協力して復讐を遂げる。だが自分も元子に利用されていたことに気づき、元子を「絶対許さない」と怨みながら楢林のもとに戻って復讐の機会を狙っている(性格も攻撃的に変貌した)。
  • 村井 亨 - 渡辺いっけい:「東林銀行」北口支店次長。元子の横領の責任を取らされて銀行を辞職する羽目に。その後は長谷川のもとで働きながら元子に復讐する機会を伺っている。
  • 藤岡 彰一 - 小野武彦:「東林銀行」北口支店長。元子の横領の責任を取って関連会社の窓際に左遷される。「カルネ」を訊ねて元子を罵倒し復讐しようとするも失敗、自暴自棄になり飛び降り自殺する。
  • 矢沢 - 萩野崇:クラブ「カルネ」のボーイ。
  • 恭子 - 赤坂七恵:クラブ「カルネ」のホステス。
  • 真希 - 森洋子:クラブ「カルネ」のホステス。
  • 美里 - 田中夕稀:クラブ「カルネ」のホステス。
  • 麻理 - 高野杏子:クラブ「カルネ」のホステス。
  • 甲田 - 中根徹:クラブ「ロダン」のマネージャー。
  • 紺野 澄江 - 吉岡美穂:クラブ「カルネ」のホステス。バツ1。もとは赤坂の料亭「梅村」の仲居をしていたが、廃業に伴って元子を頼りに「カルネ」に入店する。控えめで地味な印象だが、客の扱いが上手く世渡り上手。「自分がオーナーになって何か店をやりたい」と考えているが、元子に利用されてしまう。 橋田とは「梅村」の仲居時代からの顔見知り。
  • 櫻井 曜子 - 紫吹淳:(宝塚退団後初のドラマ出演) 元子の行きつけの美容院の店長。タロット占いで元子の運命を占い、有益なアドバイスをおこなう。
  • 秋葉 - 上田耕一:会長。
  • 田村 - 西田健:弁護士。
  • 伽耶子 - 真木よう子:信者20万人の宗教団体「シンギミココロの会」創始者の孫娘。のちに安島と婚約。
  • 橋田 常雄 - 柳葉敏郎:大手進学予備校「橋田医科進学ゼミナール」理事長。江東区有明に自社ビルを構える。自分1人の手で現在の地位を手にした苦労人。元子に惚れ込んでしまい、逆に弱みを握られて利用される(そのため元子を「殺したいくらい」憎んでいる)。
  • 岩村 叡子 - 山本陽子:老舗クラブ「燭台」のママ。銀座のご意見番的存在。クラブ経営を学ぶために「燭台」へ来た元子を育てあげ、大口の客を紹介するなどしてくれた師匠であり恩人。独立後も元子には「分相応な生き方をするように」と忠告している。かつては長谷川の愛人だった。
  • 長谷川 庄司 - 津川雅彦:総会屋。「神榮商事グループ」会長。政財界に隠然たる影響力を持っている。普段は穏やかな人柄。元子には偉くなる秘訣として「人を信じないこと、それを相手に感ずかせないこと」と教えた。安島には期待しており、一人前の政治家に育てようと可愛がっている。元子にも興味を持っていて「面白い女」と評価している。
  • 楢林 謙治 - 小林稔侍:「楢林美容外科クリニック」院長(本院は新橋)。千葉には分院がある。元は形成外科だったが、美容外科に転じて大成功した。テレビ出演も多い高名な美容外科医だが相当な女好き。妻の入院を理由に市子とは長年愛人の関係。「カルネ」で波子と出逢ってしまって以来舞い上がっている

銀座スイーツ三昧!