銀座を題材にした物語 その3

銀座を題材にした映画(3)

『銀座っ子物語』

『銀座っ子物語』は、笠原良三・井上海次の共同脚本を、「第六の容疑者」の井上海次が監督した、スポーツマン三兄弟を中心に描く明朗編です。撮影は「鎮花祭」の中川芳久がおこないました。

『銀座っ子物語』あらすじ

銀座には名物のスポーツマン3兄弟がいます。呉服屋の息子の3兄弟は、親の商売を継ぐ気がさらさらなくてお父さん(中村鴈治郎)はヤキモキ。あるとき、3兄弟はそろって絶世の美女(若尾文子)に恋をしました。さあ、恋の行方はどうなるのでしょうか・・・。

銀座の三ツ星レストラン

『銀座っ子物語』キャスト

  • 中村鴈治郎(2代目):宝井清吉
  • 三益愛子:宝井きく
  • 川崎敬三:宝井一郎
  • 川口浩:宝井雄二
  • 本郷功次郎:宝井修三
  • 大山健二:秋山四郎
  • 若尾文子:秋山千加美
  • 清川玉枝:さと江
  • 野添ひとみ:セツ子
  • 江波杏子:桃子
  • 森川信:手塚
  • 角梨枝子:悦子
  • 紺野ユカ:フー子
  • 矢島ひろ子:芸者千代駒
  • 宮川和子:芸者秀也
  • 田中三津子:芸者〆福
  • 三保まりこ:芸者染吉
  • 十朱久雄:「福楽」の隠居
  • 安部徹:西藤
  • 谷謙一:支配人
  • 武江義雄:木村
  • 成田昇二:吉田
  • 有川雄:木戸
  • 網中一郎:後輩A
  • 仲村隆:後輩B
  • 篠崎一豊:後輩C
  • 水村晃:デカ
  • 花布辰男:署長

『銀座っ子物語』スタッフ

  • 監督:井上梅次
  • 脚本:笠原良三 井上梅次
  • 企画:原田光夫
  • 製作:永田雅一
  • 撮影:中川芳久
  • 美術:仲美喜雄
  • 音楽:大森盛太郎
  • 録音:西井憲一
  • 照明:渡辺長治
  • スチル:薫森良民

セクシー地帯

『セクシー地帯』

『セクシー地帯』は、「黄線地帯」につづくラインもので、「女王蜂と大学の竜」の石井輝男が自らの脚本を監督しました。撮影は「少女妻 恐るべき十六才」の須藤登。

あらすじ(1)

名目はタイピスト、接待用の特殊女性として東京貿易に雇われている滝川玲子は、社員・吉岡との結婚資金かせぎに森川部長とも密会を重ねていた。ところが吉岡は森川から預かった書類を盗まれたのが原因で大阪転勤を命じられる。が、玲子は森川に、自分との肉体関係を公表すると脅して吉岡の転勤命令を取消させ、手切金までせしめる。その足で彼女は自分が所属するクロッキー・クラブに行き、ボスの瀬川に脱会を迫るが逆に殺される。玲子殺害をラジオで知り、しかも自分が容疑者に仕立てられているのを知った吉岡は、呆然と街を歩くうち、先に書類をスった犯人・真弓と会い、それを取り返えした。が、バー・バッカスで二人が空けた書類の中味はなんとクロッキー・クラブの会員章一枚。吉岡はさっぱり解らなかったが、刑事泣かせの女スリ真弓にはこのカードの裏に玲子殺害事件のナゾがかくされていることを感じた・・・。

あらすじ(2)

しかもカードを目にしたバッカスのバーテンが慌てて一人の女性を紹介した。吉岡と真弓はこの女をホテルに連れ込み彼女の仕事の内容を聞き出す。そして真弓は、この女の身代りとして男の待つ東京駅へ行くが男からは何も聞き出せなかった。期待を裏切られた真弓は馬券売場に姿を現わし、ポケットを札束でふくらませている男を見て、職業意識を働かせるが運悪く捕まる。男は瀬川だった。警察につき出される代りにクロッキー・クラブのモデルに仕立てられた真弓は救出を求めてSOSの紙片をビルの窓から飛ばした。一万、吉岡は再びバッカスに行き、クラブの女・秋子を誘い出し、玲子がクラブの一員だったことを知る。翌日はクロッキー・クラブに現われるが瀬川に見破られ、真弓と一緒に地下室へ監禁される。終電の時刻を合図に二人は抹殺される運命にあった。が、真弓が飛ばした紙片によってパトカーがビルに急行してきた・・・。

キャスト

  • 吉岡博司:吉田輝雄
  • 真弓:三原葉子
  • 滝川玲子:三条魔子
  • ラ・ムールの女秋子:池内淳子
  • 須藤五郎:細川俊夫
  • 瀬川:沖竜次
  • 内山:鳴門洋二
  • 内海晴子:高城美佐
  • 八田路子:佐々木孝子
  • バッカスのバーテン出口:宗方祐二
  • 森川荘介:九重京司
  • ホテルの女:吉田昌代
  • ラ・ムールの支配人本木:原田一雄
  • ラ・ムールのウェイトレス:橘恵子
  • 浅草の男:新宮寺寛
  • 浅草の娘:根岸十九子
  • 令嬢風の女:若緑映子
  • 管理人の女:加藤欣子
  • 関西弁の紳士:近衛敏明
  • 東京駅の紳士:守山竜次
  • 東京貿易の女事務員A:村野英子
  • 東京貿易の女事務員B:金光洋子
  • 東京貿易の課長:岡竜弘
  • 吉岡の同僚A:飯田公男
  • 吉岡の同僚B:池月正
  • 瀬川の乾分:佐伯一男
  • タクシーの運転手:西一樹
  • タクシーの運転手:三宅実

スタッフ

  • 監督:石井輝男
  • 脚本:石井輝男
  • 企画:佐川滉
  • 製作:大蔵貢
  • 撮影:須藤登
  • 美術:宇寿山武夫
  • 音楽:平岡精二
  • 録音:根岸寿夫
  • 照明:岡庭正隆
  • スチル:式田俊一

閉店時間

『閉店時間』

『閉店時間』は、読売新聞連載有吉佐和子の原作から「うるさい妹たち」の白坂依志夫が脚色、「黒蜥蜴(1962)」の井上梅次が監督したB・Gもの。撮影もコンビの中川芳久です。

あらすじ(1)

紀美子、節子、サユリの三人は、同じ高校から東京デパートへ入社した仲良しだ。紀美子は呉服売場、節子は食料品売場、サユリはエレベーターと三人とも職場は違うが、短かい休憩時間を利用してはお互の悩みを話し合うのだった。真面目だが勝気な紀美子は女性は男性と対等でなければならないと信じている。だから新入社員の生方誠が、ことごとに女性を軽蔑したそぶりを見せるのが我慢出来ない。紀美子は何かと生方に対立するが、いつしか恋に発展して行った。一方、節子はいたって家庭的な女の子、生活の充実を漠然と求めて働いているうちに食品会社の出張社員竹井と知り合うようになった。今時珍らしいほど堅実な青年である竹井を節子はだんだん好きになった・・・。

あらすじ(2)

だが、食品売場の主任はこの二人の仲を良く思わなかった。問屋の店員とデパートの売子が交際するのはいけないというのだ。何かにつけ竹井に言いがかりをつける主任をみると、節子は、憤りを感じないわけにはいかなかった。エレベーター係のサユリは恋愛を自由に楽しむ主義、閉店時間になると派手な化粧をして夜の街へとび出すのだ。そのうち彼女は宣伝部の畠と知り合った。妻子のいる彼と恋を楽しむサユリ、だが、そんな彼女でもふっと淋しくなることがあった。やがて畠は彼女に内証で姿を消した。派手好きなサユリはもうデパートにいやけがさし、とうとうバーにくらがえしてしまった。節子は主任にいじめられながらも、竹井をかばい、二人の健康な家庭を築こうと未来に夢をはせるのだった。また、紀美子と生方はけんかしながらも相手の良さを知るようになり、売場主任の仲人で結婚することになった。あわただしい閉店時間、彼女たちはそれぞれの生活へと解放されて散っていくのだ・・・。

キャスト

  • 松野紀美子:若尾文子
  • 藤田節子:野添ひとみ
  • 牧サユリ:江波杏子
  • 生方誠:川口浩
  • 竹井安雄:竹村洋介
  • 畠英也:川崎敬三
  • 森川課長:潮万太郎
  • 鶴岡:大木実
  • 中山:村上不二夫
  • 稲子:渋沢詩子
  • 久江:紺野ユカ
  • 良子:田中三津子
  • 元子:宇野良子
  • 和子:花井弘子
  • 荒木:中条静夫
  • 富沢:石井竜一
  • 恵子:結城千里
  • 三谷友子:長谷川峰子
  • 美千代:八潮悠子
  • 「とと」のマダム:若松和子

スタッフ

  • スタッフ監督:井上梅次
  • 脚色:白坂依志夫
  • 原作:有吉佐和子
  • 企画:藤井浩明
  • 撮影:中川芳久
  • 美術:間野重雄
  • 音楽:中村八大
  • 録音:橋本国雄
  • 照明:久保田行一
  • 編集:鈴木東陽
  • スチル:椎名勇

銀座スイーツ三昧!

  

女が階段を上る時

『女が階段を上る時』

1970年には、テレビドラマ化もされました。『女が階段を上る時』は1960年に公開された成瀬巳喜男監督による日本の映画です。脚本は菊島隆三、音楽は黛敏郎、衣装は高峰秀子が担当しました。成瀬と高峰によるコラボレート映画の代表作の1つ。キャストにおいては男優、女優共に成瀬映画に縁の深い名優が結集し、共に華やかな顔ぶれでした。菊島隆三が手掛けたオリジナル作品で、彼にとっては初プロデュース作品ともなりました。銀座のバーを舞台に洗練されたスタイリッシュな空気を横溢する佳作。黛敏郎の手によるジャジーな音楽も都会性を盛り上げています。また、主要人物の衣装考証を主演の高峰が兼任しています。

あらすじ

女が階段を上がる時、それは女が銀座の夜に花開く時…銀座のバーの雇われマダム、圭子を巡って今宵も男と女の情が入り乱れる。

キャスト

  • 矢代圭子:高峰秀子
  • 藤崎(銀行支店長):森雅之
  • 純子(女給):団令子
  • 小松(マネージャー):仲代達矢
  • 関根(工場主):加東大介
  • 郷田(実業主):中村鴈治郎(大映)
  • 美濃部(利権屋):小沢栄太郎
  • ユリ(マダム):淡路恵子
  • バーの持ち主(オーナー):山茶花究
  • 金貝(闇屋):多々良純
  • 松井(みゆきの夫):藤木悠
  • 矢代好造(圭子の兄):織田政雄
  • 園田(ビール会社の重役):三津田健
  • とし子(ユリの母):沢村貞子
  • まつ子(女将):細川ちか子
  • 清美(女給):北川町子
  • 友子(女給):中北千枝子
  • 雪子(女給):柳川慶子
  • みゆき(女給):横山道代
  • 夏子(女給):野口ふみえ
  • 女給:塩沢とき
  • ふじ枝(圭子の母):賀原夏子
  • 志津子(藤崎の妻):東郷晴子
  • 風間重役(風間電工):田島義文
  • 美濃部の連れの客:村上冬樹
  • 水谷(美濃部の部下):瀬良明
  • 吉川(呉服屋店員):佐田豊
  • 不動産屋:谷晃
  • みね子(関根の妻):本間文子
  • 女占い師:千石規子
  • 下着屋の勝子:菅井きん
  • バーテンダー:鈴木孝次
  • バーの客:熊谷二良
  • バーの客:津田光男
  • 光子(女給):園田あゆみ、小西瑠美
  • 女給:若林映子、樋口年子
  • 銀行員:田村まゆみ
  • 美容師:河美智子
  • 美容師:三田照子

スタッフ

  • 製作・脚本:菊島隆三
  • 撮影:玉井正夫
  • 美術:中古智
  • 録音:藤好昌生
  • 整音:下永尚(クレジットでは録音)
  • 照明:石井長四郎、猪原一郎
  • 音楽:黛敏郎
  • チーフ助監督:広沢栄(クレジットでは監督助手)
  • 編集:大井英史
  • 特殊技術:東宝技術部
  • 現像:キヌタ・ラボラトリー
  • 衣裳:高峰秀子
  • 製作担当者:森田信
  • 監督:成瀬巳喜男